高校生・橘 竜心は不思議な力を持っていた。
あるとき、竜心のお婆ちゃんが亡くなってしまう。
両親は海外にいることが多く、お婆ちゃんに育てられた竜心は、何か心にポッカリと穴が開いてしまっていた。
そんな竜心の前に、自称・魔女の黒曜 美月が現れた。
彼女は、竜心のお婆ちゃんは「最強の魔女」だったというのだが・・・。
『ドラコニル』とは
週刊少年ジャンプ2019年1号に読み切り掲載されたファンタジー漫画。
作者は2017年に『フルドライブ』を連載していた小野玄暉。
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高校生・橘 竜心
橘 竜心は玉城高校に通う高校生。
両親は海外にいることが多く、幼いころから千代お婆ちゃんに育てられてきた。
竜心は、”瞑想をして、動きたい動きをイメージすると体からエネルギーが湧き出し、思った動きが出来る”という不思議な力を持っていた。
それは、まるで”魔法”のような”奇跡”であった。
そんなあるとき、育ての親である”千代お婆ちゃんが亡くなってしまう”のだった。
魔女・黒曜 美月
千代お婆ちゃんを亡くし、どこか心にポッカリと穴が開いたような生活を続けていた竜心の前に、”黒曜 美月”という女性が現れる。
彼女は、「千代さんは最強の魔女だった」と語り、さらに「自分は魔女で、竜を倒す仕事をしている」のだという。
美月の言うことに唖然とする竜心であったが、話をするうちに、竜心がこれまで使っていた”不思議な力”は”魔法”だったことがわかる。
しかし、魔法について何も教わってもいなかった竜心がなぜ魔法を使えたのか?
それは、まだ美月にとっても謎であった。
孵竜(ドラコニル)
そんな美月のもとに連絡が入る。
竜心が通う玉城高校に、”竜”が出たのだという。
しかし、”竜”といっても、一般的に想像する”竜”とは違った”竜”・・・。
その名も”孵竜(ドラコニル)”
人間の垂れ流す『呪』を吸収し、孵化した魔物であった。
”孵竜(ドラコニル)”は、魔力のある人間にだけ見え、魔力でしか倒すことができなかった・・・。
竜心の”本当”の魔力
玉城高校に現れた”孵竜(ドラコニル)”は強敵であった。
魔女とはいえ美月では、ほとんど歯が立たなかったのだ。
そんな絶体絶命のときに、竜心の中に”ある事情”により封印されていた”大量の魔力”が解き放たれたのであった・・・。
果たして、”魔力”を解き放った竜心は強敵・”孵竜(ドラコニル)”を倒すことができるのだろうか?
そもそもなぜ、竜心の中に”大量の魔力”が封印されていたのか・・・。
竜心を育ててくれた千代お婆ちゃんとは一体・・・・。
最後に・・・
「フルドライブ」の小野玄暉先生の最新読み切り漫画。
「フルドライブ」の頃も絵が上手かったが、またもう一段階上手くなっているような気がした。
少々ツッコミどころはあったものの、”ある事情”により大量の魔力を持つ少年が魔法使いを目指すストーリーは、いかにも少年誌向けの内容でいいと思う。
ただ、よくありがちというか、先の展開が読め、特に驚きもないまま導入部分から後半のオチまで小綺麗にまとまってしまっているため、これを連載にしたときに早々に何か展開を導入していかないと、すぐに飽きられやすそうだと感じた。
また、読み切りの段階で「孵竜」だとか「屠龍」だとか「竜伯子」だとか覚えなきゃいけない言葉も多かったので、これが連載になるともっと増えていくのかと思うと、心配になった。
察するに、この力の入れようから、次回作はこの漫画をベースにいくことだと思うので、連載の際には是非とも頑張って頂きたい。