週刊少年ジャンプ創刊50周年記念・短期集中連載として、週刊少年ジャンプ2018年46号より連載が開始された「THE COMIQ」、今週(52号)では、最終回となる第7話目が掲載された。
坂巻に誘い出される形で、3年前に事件の舞台となった”高台公園”へと、やってきた姫川。
そこに刑事たちも集まり、いよいよ事件の真相が暴かれるときがきた。
だが、彼ら以外にも、事件の真相を”どこかで盗み聞く”謎の人物”の存在が・・。
最初こそ、事件への関与を否定する姫川であったが、坂巻は、これまで集めた様々な証拠を突きつけていき、ついに姫川を追い込むことに成功した。
それでもなお、「無実だ」と言うことを訴える姫川であったが、すべてを盗み聞きしていた”謎の人物”の手によって、姫川は突然、苦しみ出したのだった・・・。
それから3日後、すべてを自供した姫川であったが、馬場が仕上げた原稿を再度確認すると、坂巻は”あること”に気が付いた。
実は、馬場が坂巻に伝えたかったメッセージは”姫川が犯人だ”ということではなかったのだった!
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『THE COMIQ』第7話レビュー
すべてを自供した姫川であったが、姫川の首からはICチップが摘出された。
このICチップを使えば、”意思伝達”や、”脳に刺激”を与えることもできるようであった。
どうやら”何者”かが、このICチップを使い、姫川を遠隔で監視し、”矢部みづき殺し”の意思伝達をしていたようだ。
事件の首謀者である真犯人をついに捕まえるべく、坂巻は”馬場の描き上げた絵”をヒントに、姫川の屋敷へとついに乗り込んだ。
屋敷に入ると「三田聖子」「井川加代」「姫野ルミ」の3人の女性が現れた。
そう、実は、ここにいる3人全員が「姫川星矢」なのである。
現在活動している「姫川星矢」とは、元々高校の漫画サークル・かぼちゃ倶楽部の女性メンバー4人の名前からとったペンネーム。
もう一人の「姫川星矢」こそ、3年前のハロウィン事件の被害者となった「矢部みづき」であったのだ。
そして、3年前のハロウィン事件の首謀者は「姫野ルミ」であった。
ルミは巨万の財力を用いて、”かぼちゃ倶楽部”のすべてを乗っ取り、裏で支配し、今回の事件を引き起こす原因となっていた。
すべてを暴かれたルミは、事件の真相を知った坂巻を消そうとするのだったが、その様子が動画配信されていて、万事休す。
こうして、すべての真相が暴かれ、馬場はついに自由となったのであった。
COMIQ”サスペンスストーリー”THE COMIQ”・・ついに完結。
最後に・・・
以上、『THE COMIQ』の全話レビューであった。
漫画を通して事件を解決していくという、新しい推理のスタイルは面白かった。
しかし、なぜ馬場はこんなにも”遠回しのヒント”を出し続けていたのか、やはり疑問が残る。
馬場は喋れないにしても、文字を描けないわけではないのだから、「姫野ルミが真犯人だよ」と、文字をどうにか仕込むことをできたようにも思えるが・・・。
そして、姫野は殺人事件の首謀者ではあるものの、”殺人を実行した実行犯”ではないので、何の罪で処罰されるのかも気になるところ。
結局、色々な細かい謎を残しつつも、終わってしまった「THE COMIQ」
最終話ということもあり、あまり真相には触れずに、早足で紹介させてもらった。
気になった方は是非とも、2019年1月4日発売の『THE COMIQ』の単行本を買って、自分の目で、事件の真相を読んで頂きたい。