週刊少年ジャンプで大人気連載中『ニセコイ』の実写化映画の公開まで、およそ一か月となった。
近年、『るろうに剣心』『銀魂』『BLEACH』・・・と週刊少年ジャンプ人気連載漫画の実写映画は立て続けに制作されている一方、やはり実写映画化となると公開前は原作ファンの批判的な意見は付きもの。
果たして、この『ニセコイ』は批判的な意見を覆して、成功することができるのか・・・。
今回は、そんな映画『ニセコイ』の公開日、あらすじ、キャストなどについて紹介。
原作の「ニセコイ」はどんな漫画?
作者・古味直志による漫画作品。
”あることが原因”で恋人のフリをすることになった、一条楽(いちじょう らく)と、桐崎千棘(きりさき ちとげ)が巻き起こすドタバタラブコメディである。
2011年48号より週刊少年ジャンプにて連載が開始され、2016年36・37合併号にて連載終了。
約4年半の連載で全229話、単行本は全25巻と、それまで週刊少年ジャンプでの”ラブコメ最長連載記録”を持っていた「いちご100%」を超え、現在、ジャンプでのラブコメ最長連載記録漫画となっている。
単行本(全25巻)の累計発行部数は2018年の時点で1200万部を超え、その人気は漫画だけにはとどまらず、アニメ化やゲーム化など、これまで様々なメディアに進出し、ついに今回、実写映画化となったのだ。
映画のあらすじは?
実は千棘はアメリカのギャング組織「ビーハイブ」の一人娘。 性格真逆で相性最悪の2人は抗争寸前の親の組織の仲をとりもつため、恋人のフリをさせられることに!
幼い頃に結婚の約束をしたハズの運命の相手を探している楽にとって好きでもないヤツと恋人のフリなんて地獄!
でもバレでも抗争勃発で即・地獄! ゼッタイ無理!な恋愛コメディ!
あらすじや予告を見る限りでは、原作と同じストーリーのよう。
キャストには、”オリジナルキャラクター”のような存在を確認できなかったため、原作の重要なポイントを詰め込み、映画にしたようなものだと思われる。
ネットではどんな反応?
そんな原作ファンの多い『ニセコイ』の実写映画化はネット上で、どのように注目されているのだろうか。
ニセコイの実写は完全地雷
— えりか (@1003_erika1998) 2018年11月6日
ニセコイ何故に実写にした……_:(´ω`」 ∠):_
— 禎祥@ノルマ残15902489字 (@tei_syo) 2018年11月10日
あの可愛らしいイラストと実写のGAPが受け入れられない……_:(´ω`」 ∠):_
ニセコイ実写化について。
— クラムボン (@hIAx8qAztVRY7aP) 2018年11月17日
第一印象がコスプレ感がすごいしかなかった。アニメ版では髪の色や服の色がニセコイはかなり明るいから背景からなるべく暗い場面を消して目立たないようにしてたんだよ。実写ではそれをしてないから背景の暗さと相まってキャラ達の異質感が強いんだよね。 pic.twitter.com/Auxwaf2Tf2
ニセコイ実写化初めて知ったけどこれは…
— 【色欲】和菓紙 (@esseruCSO1230) 2018年11月16日
普通にアウト…
などなど、調べてみても好意的な意見がほとんど見当たらず。
また、キャストのコスプレ感についての否定的な意見が多かった印象。
好意的な意見と言っていいのかわからないが、「観に行く」とネット上に書き込んでいた人達の多くは、”キャスト目当て”で観に行くようであった。
内容のどうこうよりも、集客を「キャスト」に頼ってしまっている辺りは残念なところ。
ただ、批判的な意見も話題のひとつ、”話題性”といった意味では成功しているだろう。
キャストは?
主要キャストは以下の通り。
●一条楽 ・・・中島健人(Sexy Zone)
●桐崎千棘 ・・・ 中条あやみ
●小野寺小咲 ・・・池間夏海
●橘万里花 ・・・島崎遥香
物語の主役である・一条楽役は、ジャニーズの大人気ユニット・Sexy Zoneに所属する中島健人さん、メインヒロイン・桐崎千棘役は、NTTドコモのCMで話題となったファッションモデル兼女優の中条あやみさん、さらに、サブヒロインの橘万里花役には元AKB48の島崎遥香さんを起用するなど、若い世代に人気のある俳優が揃った豪華なキャストとなっている。
年に1~2回ほどしか足を運ばない、いわゆる「映画ライト層」の若い世代を取り込むには、今が旬の最高のキャストを揃えているだろう。
●監督・・・河合勇人
最近では、広瀬すずさんの主演の『チア☆ダン』の監督として有名。
そんな、実力もさることながら、これまで『鈴木先生』(2013年)、『俺物語!!』(2015年)といった漫画の実写映画化経験のある監督のため、作品のクオリティには期待を持つことができるか・・??
公開日は?
気になる公開日は、12月21日(金)公開となっている。
11月8日には、一足先に先行上映試写会もあったので、参加した人の映画感想などもチラホラとネット上には上がっているのを期待したのだが、「〇〇くん、カッコよかった」「可愛かった」というキャストに対しての感想しか見つからず、やはり、内容は二の次のようであった。
最後に・・・
以上、実写版『ニセコイ』のあれこれであった。
現在のところ、”キャスト目当ての映画”となってしまっているのが残念だ。
上映開始後には、どうにかこの下馬評を覆してもらいたいものだが・・・。
実写版『BLEACH』が5億円、実写版『ジョジョの奇妙な冒険』が9億円だった興行収入と考えると、ニセコイも3億~5億円の辺りになってくるか・・?
期待は多少あれど、厳しい現実となりそうだ。
公開日が”後悔日”とならぬことを願っている。