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【打ち切り漫画レビュー】ILLGAL RARE イリーガルレア

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こんにちは、takaです。

 

今回は2014年11号から連載が開始され、2014年41号で連載終了となった「ILLGAL RARE イリーガルレア」のレビューをしたいと思います。

「違法希少種(イリーガル・レア)」を闇市場で取引する犯罪者を取り締まるために結成された「希少種犯罪対策課」の活躍を描いた作品。

作者の前作「ぬらりひょんの孫」は日本の妖怪をベースにした物語でしたが、こちらは西洋の妖怪をベースとした物語となっていました。

設定は違えど、前作同様「妖怪・怪物がテーマ」という共通点もあってかどうしても前作と比べられてしまうのが辛いところでした。

 

 

前作はやくざ組織、今作は警察が舞台

 


かつて“怪物・幻獣”と呼ばれ畏れられた種族たちが、今では“違法稀少種(イリーガル・レア)”と呼ばれ、人類から狩りの対象とされて闇の市場(マーケット)で高額で取引される世界。

そんな彼らを守るため警察内に希少種犯罪対策課が発足された。

 

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希少種犯罪対策課のフクメンは、あるとき喋ることの出来ない少女からの依頼を受け、仲間のアクセルと共に事件現場へ行くことになる。

現場では、世界的歌姫ミラが何者かに拉致され、音楽プロデューサーが殺されていた。

そして実はミラは依頼者である少女の姉で、実は絶滅危惧種の“人魚”であったのだ。

自身も稀少種の”黒吸血鬼(ブラックヴァンパイア)”であるアクセルは、拉致されたミラを助け出すべく、血を追い求める能力を使って動き始めるのだが.....。

 

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序盤はなかなかシリアスな展開が続き、「これはあぶねえ」臭がプンプンし出したのですが、2巻辺りからでしょうか。

仲間も徐々に増えてきて、時よりドタバタコメディが出来るようになったりだとか、アクセルを描くことにも余裕が出てきたのか個性が出てきて、面白くなったように思えます。

それでいて二転、三転するバトル展開も良かったです。

白熱するし、いい緩急になっていました。

 

 

 

なぜ打ち切りになったのか。

 

もはや単行本4巻の巻末で作者自ら「何がダメだったのか」を1ページに渡り解説しているので、打ち切り理由というか残念だったところ。

 

色々なごちゃごちゃ感

 

・絵のごちゃごちゃ

 

これは作者も「何がダメだったのか」で述べているのですが、まず1話目から絵がごちゃごちゃしすぎて読みづらいです。

単行本で読み直すとそこまででもないのですが、ジャンプ本誌の印刷だと読み飛ばしたくなるほど読みづらかったです。

目立たせたいところだけバンっと描けばいいと思うのですが、いい意味で言うと気合の入っていた証拠でしょう。

 

・設定のごちゃごちゃ

 

設定がごちゃごちゃと追加されるわりには全然活かしきれていませんでした。

ヒロイン・ミラの水飲むと声が綺麗になるとかいう活かせない設定に始まり、ヴァンパイアロードだとか茶色いヴァンパイアだとか青いヴァンパイだとか何やらかんやら・・・。

これは「ぬらりひょん」のときからそうだったのですが、やたらと設定を増やすだけ増やして結局、活かしませんよね。

これのせいで話が段々とごちゃごちゃしてきて、一回読んだだけだとわかり難くなっているように思えます。

この「イリーガルレア」以降の作品は原作付きで読み切りを描いていたりするので、自分でも話がごちゃごちゃしてしまうのがわかっているのかもしれません。

 

 

結局、生かしきれない仲間達

 

前作「ぬらりひょんの孫」のときもそうだったのですが、多くの仲間や敵だったり、集団戦というのが好きなのだろうか。

確かに「仲間を追加する」っていうのはとても便利だと思います。

可愛い女の子なんて読者人気を得ますし、強力な力を持った仲間ならばバトルシーンにも厚みが出ますし、情報屋ならば都合よく相手のデータやらなんやらを得て物語をスムーズに進めてくれる要素になりますし、読者の視点になるようなポジションのキャラだったり解説役がいると、その場の状況を説明してくれるのでとてもわかりやすくなりますし、お笑いキャラがいればとたんにコメディ要素も入れられ、パッと話が明るくなります。

このように仲間っていればいるだけ本当に便利なんです。

ただ、仲間を入れると便利な反面、読者から愛着を持たれるように、時よりそのキャラにスポットを当てないといけなくなったり、設定も細かくつけなきゃいけなくなったり、最後まで面倒を見なければいけない分、物語の風呂敷が広がり続けるので、とても負担が増すものだと思います。

 

もちろん今作にも「情報屋」だとか「ヒロイン」だとか都合のいい仲間が序盤にどんどん増えるのですが、結局それっきりになってしまったのがとても残念でした。

これには”モブなのか主要キャラなのか線引きがはっきりしていない”というところもあるかもしれません。

キャラは増える、でも時間はさけない、面倒になって詳しく描かない、結果的に読者にとって「愛着もわかない」

でも、そのキャラが都合のいいところで出てくる・・・うーん・・・。

2巻を使ってまで仲間にしたキャラ達を生かせていないのが非常に勿体なく思えました。

特にあの狼男やユニコーンは何だったのか。

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思えば、前作の「ぬらりひょん」のときもそうだったんですよね。

それがまったく修正できないまま、今作も同じことをやってしまっています。

そういえば、過去の因縁どうこうのくどさも「ぬらりひょん」のときと同じだ・・・。

 

 

 

 

気付けば「ぬらりひょん」のダメだったところを、今回の「イリーガルレア」でもまったく同じようにやっていました。

ぬらりひょん」連載終了後、すぐの新連載だったこともあり作品を練る時間がなかったようではありますが。

そのせいもあってなのか、結局、謎の多く残して終了してしまったのも残念・・。

結局、フクメンは誰だったのか、そもそも保護活動を行う犯罪対策課の中に、人間が一人しかおらず、妖怪たち自らが保護活動をしているという理由はなんだったのか・・・

謎が謎のまま終了してしまいました。

 

 

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