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【打ち切り漫画レビュー】クロクロク

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こんにちは、takaです。

 

今回は2013年35号より連載が開始され、2013年52号で連載終了となった「クロクロク」のレビューをしたいと思います。

2012年に読み切り掲載を経て、本誌での連載が開始されました。

妖怪のための市役所を舞台とした話です。

序盤の妖怪相手のドタバタ感は面白かったのですが、途中、人気取りのために始めた”合同新人研修会編”で完全に作品としての面白さがなくなっていき・・・。

 

市役所のバイトで時給10万円!?しかし、実は・・・

 

東京の多摩市。

妹の良子(りょうこ)と姉妹二人だけで生活している女子高生・遊佐千秋(ゆさ ちあき)は家計に苦しんでいた。

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そんな中、”時給10万円”という市役所のアルバイトを見つける。

胡散臭いと思いながらも面接へ向かうが、途中でなぜだか「妖怪の河童」に襲われてしまう。


そこに現れた少年・庵藤クロク(あんどう くろく)

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彼はその河童を退治し、ここが普通の市役所ではなく妖怪のための(裏)市役所だと言うのであった。

危険を感じながらも本当に10万円貰えたことと、借金返済や妹を養わないといけないため、しぶしぶ(裏)市役所でのバイトを始めることになるのだが・・・。

 

 

器は小さいけれど、やるときはやるクロク。
そして「普通の人間であること」が(裏)市役所では長所になっていた千秋といった主役キャラクターは個性的でよく作られていて面白かったです。

また色々な形に形状変化する「なんとか棒」でのバトルのシーンは一撃の迫力があって良かったですし、画力やギャグセンス、キャラクター作りはなかなかの高水準でした。

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なぜ打ち切りになったのか

 

結局、これがすべてだったと思います。

スタートとテコ入れの完全な失敗

 

打ち切り漫画にありがちな”必要以上の説明”や”説教くささ”が序盤から炸裂していたのと、2話目でいきなり新キャラ”小津”を投入したにも関わらず、その後ほとんど小津が登場がないという何の意味で描いたのかわけがわからない話、とスタートから危なそうな予感はしていたもののそこから”市役所内で起る妖怪とのドタバタ”を上手く描いていって、面白くなっていました。

しかし、それでも序盤の躓きのせいもあってか、アンケート順位は下がっていく一方。

 

35号・1位(連載開始号)

36号・7位

37・38号・6位

39号・11位←1・2話目のスタートダッシュが完全に失敗

40号・11位

41号・7位

42号・11位←テコ入れとして合同新人研修会編が始まる。

43号・19位

44号・19 位

そこでテコ入れとしてバトル路線に舵をきったような”合同新人研修会編”が始まりました。

それが今までの面白さをすべて殺したような、まったく面白味のない話をだらだらと描くだけになっていて結局これがトドメに・・・と言ったところでしょうか。

 

そもそも”合同新人研修会編”を始めるにしても、新キャラがどんどん出てきたり、新しい設定が増えたり、急に本格バトルのようなものを始めたりと、「絶対に処理ができないだろう」と思えるくらいに急に色々と詰め込みだしたので、よほど人気取りに焦りがあったのでしょうか。

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合同新人研修会編は絶対に失敗。

 

もしかしたら「人気が出ないからこうしたら」などと編集者からのアイディアがあったのかもしれませんが、明らかに実力に伴っていないテコ入れのような気がしました。

読者としては、今まで通りの”市役所内で起る妖怪とのドタバタ”を望んでいたのではないかとも思いますが、最初からアンケートの結果が取れてなかったのをみると、やはり肝心のスタートに失敗したのでしょう、序盤は酷かったです。

 

 

 

 

初連載でこれだけのものが描けるたのは素晴らしかったと思いますが、改めてスタートは大事なのだなあとも思わせてくれる漫画でした。

あとは自分が処理しきれないような、扱えないようなテコ入れはするべきじゃない。

作者の良さを完全に潰すような急なテコ入れ具合から察するに編集部などの第三者の入れ知恵のような感じもしますが、どうせダメになるならば最後まで自分を貫いて欲しかったです。

どれだけの圧力があったのかは知りませんが、そこだけが本当に残念です。

作者である中村充志先生は、現在ツイッターで近況報告をしているようなので、気になった方は単行本を読んで是非とも応援の意味でフォローを。

 

twitter.com

 

 

 

 

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