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【打ち切り漫画レビュー】ハイファイクラスタ

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こんにちは、takaです。

今回は2014年42号より連載が開始され、2015年9号で連載が終了となった「ハイファイクラスタ」のレビューをしたいと思います。

貼るだけで様々な”才能”を得られるラベルの力を巡る争いという話でした。

肝心のラベル設定の雑さ、主人公のクズっぷりなど読み切りのときに指摘されていたことを直すことなくそのまま連載に持ってきてしまっていました。

 

 

ラベルを使用することで実現した”才能社会”

 

2045年・東京。


"才能"をアプリ化し、身体に貼り付けることで誰でも手軽にダウンロードが可能な「ラベル」が普及していた。

生まれ持った才能で差のつくことがない公平で平等なこの世界は”才能社会”とまで呼ばれていた。

そんな「才能社会」で、なぜか一切のラベルが適合しない落ちこぼれの少年・ペーた

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どこにも居場所がないぺーたは、あるとき、中学の頃の悪い先輩達から取引が禁じられている”希少なラベル”の配達を頼まれる。

しかし、ぺーたはその取引に失敗してしまうのだった。

取引失敗の戒めに先輩達から暴行を受けるぺーたであったが、彼を救うために義手に黒いスーツの男・貫寺(かんでら)が現れ・・・。

 

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ラベルを使うと色々な”才能(能力)”を得られるという設定は面白かったです、例えば”運転のラベル”だったら車の運転が上手くなるとか、”精密射撃”だったらプロ並みの射撃テクニックを使用できるとか。

その中でも主人公達が扱える”希少なラベル=Hi-Fi”には歴史の偉人の力が宿っているというのも、工夫があって良かったです。

ただ、そのせっかくのラベル能力が上っ面だけになってしまっていたのが・・・・。

 

 

なぜ打ち切りになったのか

 

主人公のまったく好きになれないクズっぷり

 

主人公であるぺーた君がまったく好きになれないほどのクズです。

ラベルを使う才能がなく、勉強すらできないから学校にはいかない、でもピザ屋でバイトはするという仕事を舐め腐っている姿勢、そもそもラベルを使う才能がないとわかっているのに”運転”ラベル必須のピザ屋の配達をしているという謎ぶり、悪い先輩たちに配達を頼まれお金はしっかりと貰ったにも関わらず、勝手に荷物を開けるという自分勝手さ・・・と1話目から存分にクズっぷりを披露しているのですが、こんなことが2話目、3話目以降にもあるので、本当に読んでいてぺーた君にイライラします。

 

”落ちこぼれて、学校サボってバイトに明け暮れ、悪いことにも手を染めています!
1話目からこんな主人公ですが、好感を持って好きになってください!”

絶対に無理。

そんなぺーた君嫌いもあってか、”ピンチに巻き込まれて他の仲間達が助けにくる!”という漫画ならば熱くなれるようなシーンも全然どうでもよく感じてしまうんですよね。「ああ、なんだ、ぺーた君助かっちゃうのか・・・」みたいな。

また、後にぺーた君が手にするラベル能力も戦闘サポートなので肝心の戦闘で全然目立たないのも良くありませんでした。

 

この漫画は「落ちこぼれのぺーた君が段々と成長して一人前になっていく」というような成長譚のような物語でもあったと思うので、成長がわかりやすいよう初めからぺーた君をクズっぽく描いていたのでしょうが結局打ち切られてしまったので、ぺーた君がクズのまま終わってしまったのも最後まで彼の印象が悪かった原因でしょうか。

 

 

よくわからないうえに上っ面だけのラベル能力

 

この漫画の面白さでもある”ラベル能力”

”制球”のラベルを使っているのにコントロールミスしたり、”近接格闘”のラベルを使っているのに後ろ向きに逃げたり、ラベルの性能具合が1話目からイマイチわからなかったです。

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一般に普及されているラベルの性能は低いということ??

 

能力を付与するというより、その人物の持ちうるその才能を最大限にまで上げるということだったのでしょうか?

でも、途中で機械にもラベルを貼って使っていたのをみると、やはり能力付与なんでしょうけど・・・・うーん。

ラベルのそこら辺の設定が雑だったように感じました。

 

あと、そのラベルを使用した犯罪を取り締まる”六攻特課”のメンバーたちは、ラベルの中でも歴史の偉人の力を宿す特別な”Hi-Fi"というものを扱えます。

例えばリーダーの貫寺は佐々木小次郎だったり、他のメンバーはニュートン聖徳太子だったり。

偉人の力を使えるというのは面白いですよね。

ただ、その力というのが、佐々木小次郎だから神速での斬撃、ニュートンなら重力、聖徳太子なら10人の声を聴き分けますといった、上っ面な教科書に書いてるような人物情報だけで作られた力というのも少しガッカリでした。

もうちょっとその人物を深堀したような能力のほうが面白かったのかなあと思います。

でも、わかりやすさで言うと重力やら10人の声聞き分けますのほうが良かった気もしますが。

 

 

 

所々、何が起きているのかわからない描写があったのも残念でしたが、一番の原因はぺーた君とラベル設定の雑さだったのではないでしょうか。

”能力を売り買いできる””能力を他人に付与できる”っていう設定はすごく面白くなりそうで良かっただけに、ラベルの設定はもうちょっと丁寧に描いて欲しかったです。

そして読み切り版でも相当なクズっぷりで色々言われていたぺーた君だったのですが、なぜそのままの設定で彼を連載版にまで持ってきたのか。

やっぱり主人公サイドに(特に重要人物で)愛されないクズを入れてしまうのは、ダメでしょう。

 

ちなみに単行本には読み切り版も収録されております。

 

 

 

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