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【打ち切り漫画レビュー】デモンズプラン

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こんにちは、takaです。

 

今回は2016年51号から連載が開始され、2017年12号で連載終了となった「デモンズプラン」のレビューをしたいと思います。

「悪魔の設計図(デモンズプラン)」を通じて「人が悪魔になる」というダークファンタジー。

”欲求が能力になる”という設定は面白かったのですが、その設定をまったく生かすことなく、ただひたすら殴り合うだけになってしまっていたバトルシーンは残念でした。

全体的な話の暗さもあってか、人気を得ることができずに短期終了となってしまいました。

 

どんな願いも叶えてくれる”デモンズプラン”

 

ダンピングタウンには、金持ちの”ベノトン”が所持している「悪魔の設計図(デモンズプラン)」と呼ばれる箱があった。

デモンズプランには不思議な力があり、箱の前で願いをすると、”選ばれし者”には悪魔が現れ、願いを叶えてくれるのだという。

しかし、誰でも挑戦できるわけではなく、挑戦料として”100万ワップ”が必要であった。

 

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「2人の幸せのために」とその挑戦料を貯める少年・ボロとカルロス。

彼らは10年の歳月をかけ、ようやく100万ワップを貯めることに成功した。

 

だが、ある日、ボロとカルロスは窃盗罪の疑いをかけられてしまう。
2人が10年をかけて集めた大金は”ベノトン”から盗んだものだ、というのだ。

カルロスは取引の末、ボロの身代わりに牢獄されて死刑を宣告されてしまう。

そして、実は”デモンズプラン”なるものは存在しないという事実をベノトンから伝えられたのだった。

なんとすべてはベノトンが「夢見た馬鹿」から効率良く大金を集めるためについたウソであった。

 

そんな絶望の中、彼らの前に”本物のデモンズプラン”を持つパトロンという名の人物が現れた。

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本物の「デモンズプラン」それは、圧倒的な”欲”を持つ者の望みを叶え、欲を元に”人を悪魔に設計する”ものであった・・・。

 

 

主人公たちが”希望”から一気に”絶望”に突き落とされる、そして”希望”なのか”絶望”なのかわからない”デモンズプラン”という悪魔化の力を手にいれたことで、今まで仲の良かったボロとカルロスの”希望”への考え方に相違が生じる・・・。

ナルトのサスケしかり、今まで仲間だったり、ライバルだった者が、”求めるもの””考え方の違い”によって敵となる、といういかにも少年誌な展開は個人的に大好きです。

考え方は、どちらもお互いの”正義”なんですよね。

でも正義のとらえ方が違うと。

 

結局、それが原因となり、お互いが”なぜか”戦う展開となった後に、パトロンに連れ去られたカルロスをボロが探す旅に出る、というのが大まかなストーリーです。

 

 

 

なぜ打ち切りになったのか

 

とにかく話が暗い

 

ダークファンタジーということもあってか、とにかく話が暗いです。

このデモンズプランと同時期に連載し、2018年現在も連載が続いて人気がある鬼滅の刃」という作品があります。

これも序盤は暗めの話ばかりで、どうも面白味がなく連載順位を危なかったのですが、途中から暗い話の中にもユーモアや仲間とのコメディ要素を入れて持ち直した感があります。

もちろん、それ以外にも細かな要素はあったのかもしれませんが、そこをきっかけに間違いなくテンポもよくなり、すごく面白くなったように思えます。

やっぱり、暗い話の中にも”笑える部分”は必要なのかもしれませんね。

確かに「鬼滅の刃」はたまたま人気の出るきっかけが「ユーモア」だっただけで、それが「デモンズプラン」にも当てはまる、というわけではありません。

ただ、「デモンズプラン」にも何か「これだ!」という”きっかけ”になりえる要素を入れて欲しかったんです。

そういったことでは、このデモンズプランはそれが出来ていませんでした。

とにかく暗い話だけで突き進む、人気で危なくなりそうでも何も取り入れない。

これではダメだと思います。

もはやストーリーの暗さだけで人気を得るのは、少年誌では相当ハードルが高いのではないでしょうか。

 

 

設定から感じる色々な矛盾や疑問

 

読んでいて設定に矛盾というか疑問を感じる部分が多々ありました。

そういった部分ではネット上では盛り上がってはいたのですが。

 

・主人公であるボロの欲求能力

 

デモンズプランにより選ばれた者は”欲求”という能力を得ます。

例えば、カルロスならば”破壊欲”を満たす力を得たことで、圧倒的な攻撃力を持つ”血霧翼(ちぎりばね)”という刃のようなモノを使う力”を手に入れます。

そして、肝心のボロは”己の命すらも度返しして他を守ろうとする”という「守護欲」の力を得ます。

しかし、”己の命すらも度返しして他を守ろうとする”はずが結局、その力は自らを一番に守るであろう”鎧”という不思議なものでした。

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そして、この作品の面白さでもある”欲求能力設定”をまったく生かせずに、ただの殴り合いバトルになっていくのも非常に残念。

 

・謎の世界観

 

中世のような世界観だったのに、急にミサイルが出てくる

 

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結果、このミサイルで街を破壊すると共に世界観もぶっ壊すという、恐ろしい武器でした。

 

 

・何も知らない情報屋サルビア

 

途中、サルビアという”探している人を十中八九見つける”ことができるという情報屋が出てきます。

探している人を十中八九見つけられるはずで、何でも知っている情報屋のはずなのに”「デモンズプラン」のことを知らない””蒸発した兄を探している”という、この漫画にはとても都合のいいガバガバ設定の情報屋となっていました。

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その他にも読んでいて「あれ?」と思うところが多々ありますので、読みながらそのような部分を探すのも楽しいのかもしれません。

 

 

 

暗いストーリーの悪さもあるのですが、「????」というところが多く、設定がしっかり作り込まれていないような感じがヒシヒシと伝わる作品でした。

矛盾や疑問が多々あったり、色々なことが唐突に起るのもそのせいなのでしょう。

「大まかなストーリーはできたからとりあえず描いてみるか、まあ何とかなるだろう」で描いたような気がしてなりません。

ですが、悪さが目立った分、そこを次回作でどのように改善していくのかが楽しみです。

次回作にとても期待しております。

 

 

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